委託仕入について

  • 公開日:2023年11月11日
  • 更新日:2024年02月29日

概要

こちらの記事では、業者から委託販売や消化仕入によって商品を仕入を行う場合の処理について解説いたします。

委託販売の場合:卸売業者やメーカーが販売手数料を小売店支払う
消化仕入の場合:一般的な仕入 と同じように売上と原価が計上される

なお、【ケースリスト】より仕入ケースのデータをダウンロードすることで、契約中の管理をすることが可能です。

支払い方法に【現金】を選択し、ケースの支払を完了させることができませんのでご了承ください。

※本機能における委託元(取引企業)への支払い方法は銀行振込を想定しております。

目次

✳︎マークの表記ある項目は必須設定の項目です。

取引先から商品を委託された際、【委託仕入】メニューより【新規仕入】を行います。

取引企業を登録する

取引先の会員を指定します。

会員登録済みであれば、「会員情報」に該当する法人企業の「会員コード」または「会社名」を入力後に【検索】をクリックのうえ、該当する取引先を選択します。

登録されている会員を表示すると、次のように表示されます。

※会員未登録の場合は、【仮会員を発行】ボタンをクリックして、会員登録を行います。

なお、取引完了後に「会員」メニューの「会員リスト」画面より会員コードを検索のうえ会員の詳細情報を登録することも可能です。

取引設定状況を入力する

ケース右上にある【設定】をクリックして、取引企業に応じて委託仕入の状況や仕入単価の税設定をします。

本取引における委託の詳細状況を設定のうえ画面右上の【×】ボタンをクリックします。

  • 契約種別:当該ケースの取引状況について、『消化仕入』『委託販売』のいずれか一方を選択します。

委託販売の場合:卸売業者やメーカーが販売手数料を小売店支払う
消化仕入の場合:一般的な仕入 と同じように売上と原価が計上される

  • 委託料税:計算された委託料について、『税抜』・『税込』どちらか一方を選択します。
  • 委託料調整税:委託料調整を、税抜価格から調整する場合は『税抜から』、税込価格から調整する場合は『税込から』を選択します。


上記を選択されていない場合、基本の設定は以下となっております。

そのため、以下の設定とは異なる設定で登録されたい場合は、仕入操作において毎回必ず設定を行ってください。

  • 契約種別:『委託仕入』
  • 委託料税:『税抜』
  • 委託料調整税:『税込から』

委託仕入商品を入庫する

一件ずつ登録する

まずは、ReCORE上から一件ずつ登録する方法をご紹介いたします。

【委託仕入商品】項の【商品を検索】欄に委託仕入商品のJANコードやカタログ(PDコード)をバーコードリーダーで読み取る、または、商品名を検索します。

該当する商品が表示されましたら、商品を選択します。

※該当する商品がない場合、【新規商品の登録】から追加をします。

貴社内においてカタログ作成の運用ルールなどがある場合は、事前のご確認のうえカタログを作成します。

次に、各商品毎に以下の項目をそれぞれ選択および入力を行います。

✳︎マークは必須入力の項目です。

  • ✳︎数量:半角数字で数量を入力。
  • ✳︎委託料:金額まはた販売単価への比率(%)を入力します。
  • ✳︎販売単価:『1円』以上を入力。
  • ✳︎グレード:『新品』、『中古A』、『中古B』、『中古C』、『中古D』、『未使用』より指定します。
  • 棚番号:選択または半角英数字で入力します。商品の保管時に識別する内容を入力します。
  • コンディションタグ:事前に登録されている商品の状態を表すタグより指定が可能です。コンディションタグ項をクリックすることで候補が表示されますので該当するものを任意で選択します。
  • コンディション詳細:自由記載項目です。特記事項や補足があれば入力します。
  • 商品メモ:自由記載項目です。
  • ※【設定】メニューより【在庫属性設定】において登録されている場合は、各在庫の属性内容が表示されます。設定状況により必須入力も異なります。

Excelデータで一括登録する

業者から多数の種類の商品を委託にて仕入を行う場合は、Excelデータでの一括登録をおすすめいたします。

なお、委託仕入商品のインポートは、一度に1,000件まで可能です。1,000件以上登録されたい場合は、データを分割して登録を行ってください。

まずは【委託仕入>新規仕入】画面の委託仕入商品【商品をエクスポート】をクリックし、『Excel・Googleスプレッドシート用のファイル』を【エクスポートする】をクリックのうえ、フォーマットをダウンロードします。

▼ダウンロードしたフォーマット

ID/商品コード/JANコード/商品名/数量/重量/委託料(円)/委託料(%)/販売単価/グレードID/コンディションタグID/コンディション詳細/商品メモ/棚番号/※【設定>在庫属性設定】により追加されている項目がある場合は、その項目が表示されます。/ハッシュ

こちらに以下のように商品のデータを入力していきます。(画像をクリックすると拡大されます。)

【データ入力方法の解説】✳︎印はデータインポート時の必須入力項目

商品(データ)をインポートする際は、インポートデータにおいて最低限必須の情報を入力し、その他入力されたい情報を各項目へ入力が終わりましたらデータを保存します。

  • 【ID】:新規登録の場合は、空白にします。情報更新の場合は、新規仕入画面から商品登録がされている状態でデータ出力を行い、IDを変更せずインポートします。

✳︎以下の3つ【商品コード】【JANコード】【商品名】のうち、いずれか1つを必ず必須入力。

  • 【商品コード】:既にReCOREに商品カタログが存在している場合は、PDから始まるカタログコードを入力してください。
  • 【JANコード】:商品のJANコードがわかる場合は、こちらに入力してください。
  • 【商品名】:もし商品コード、JANコードのどちらも分からない場合は、こちらに商品名を入力しておくと、ReCOREカタログ外の新規商品として登録されます。

※JANコード入力の際には、次のガイドに記載されている点にもご注意ください。
▼カタログ・一般仕入のインポート時にエラーが出ます
https://help.recore-pos.com/archives/9476

以下は、データインポート時は任意の入力です。インポート反映後は【重量】を除いて必須入力。

  • 【数量】:半角数字で数量を入力。
  • 【重量】(任意):「量り買い」設定の商品の場合に半角数字で数量を入力。
  • 【委託料(円)】または【委託料(%)】:委託料が固定金額の場合は、【委託料(円)】に金額を入力します。委託料が販売金額に応じた比率の場合は、【委託料(%)】に販売単価への比率(%)を入力します。
  • 【販売単価】:『1円』以上を入力。
  • 【グレードID】:新品『1』、中古A『2』、中古B『3』、中古C『4』、中古D『5』、未使用『6』のいずれかの数字を入力。

以下は、任意の入力です。

  • 【コンディションタグID】(任意):指定したい場合はコンディションタグIDを入力。
  • 【コンディション詳細】(任意):商品状態に関して特記事項があれば入力。
  • 【商品メモ】(任意):商品における記載事項あれば入力
  • 【棚番号】(任意)半角英数字で入力します。商品の保管時に識別する内容を入力します。
  • 【ハッシュ】新規登録の場合は、空白にします。更新の際は既に表示されている内容を変更しないようご注意ください。入力内容を変更すると更新することができません。

なお、【設定>在庫属性設定】より追加された項目については、貴社より設定されているルールに従って入力を行います。

委託仕入商品にある【商品をインポート】ボタンをクリックします。

表示された商品をインポート画面において、ファイルマークをクリックし入力したデータファイルを選択のうえ、フォーマットには『Excel・Googleスプレッドシート用のファイル』をクリックして【インポートする】をクリックすると、しばらく後に完了結果が表示されます。

※万が一入力に不正があった場合は、右上にエラー通知が表示されます。何行目の入力に誤りがあるかが表示されますので、データを修正し、再度インポート操作してください。

インポートされた商品データは、次の画像のように表示されます。

なお、次の項目は、仕入確定前に入力する必要がございます。

  • ✳︎数量
  • ✳︎委託料
  • ✳︎販売単価
  • ✳︎グレード

表示された画面で入力項目の編集が可能です。必要に応じて修正ください。

大量の委託仕入商品を管理するためのサポート機能

業者から大量に委託仕入の際、受け取るダンボールには棚番号が付与された状態で仕入処理を行うケースが多いかと存じます。

各ケースコードや棚番号のバーコードが印字された「ケースラベル」や「棚番号ラベル」を発行して、委託仕入商品を保管しているダンボールなどに貼り付けておきます。

こちらを行うことで、在庫ラベルを発行する際、仮仕入後にどのケースで委託仕入したものであるかお手元の委託仕入商品とケース内の委託仕入商品の紐付けが容易となります。

ケースラベルの印刷方法

該当するケースの右下にある【ケースラベルを印刷する】をクリックして、仕入ケースのケースラベルを発行します。

棚番号の印刷方法

以下のヘルプページをご参照ください

▼在庫に棚番号を追加する

棚番号の印刷方法・在庫へ棚番号の追加について

また、仮仕入後に在庫ラベルを発行する場合は、ケース内の絞り込みボタンから対象の【棚番号】を選択することで棚番号毎に在庫ラベルの発行を行うことが可能です。

ケース上の仕入商品に登録した内容の確認方法

登録商品を絞り込んで確認したい場合

インポート時に委託料・販売単価を未入力のまま登録した商品ごとに絞り込み、各金額(または比率)を入力することが可能です。

【絞り込み】をクリックのうえ、絞り込みたい情報を入力・チェックすると該当する内容が表示されます。

【キーワード】:キーワード「カタログ(PDコード)、在庫コード(ITコード)、商品名」で絞り込みたい場合は入力します。
【棚番号】:棚番号ごとに確認したい場合に、棚番号を選択します。
【その他】:各条件にあったものをクリックし、チェックをつけます。

なお、条件を解除したい場合は【リセット】ボタンをクリックします。

仕入商品は、ケース内の各ページ表示件数は最大50件です。

50件以上の内容を確認される場合は、【>】または【>>】ボタンをクリックし次の表示へ切り替えることが可能です。

仮仕入を確定する

委託仕入商品の入力作業後、数量や金額に間違いがないかを確認します。

全て確認後に【仮仕入を確定する】ボタンをクリックします。

クリック後、次のような再確認メッセージが表示されますので問題なければ【OK】をクリックします。

以上で、委託仕入商品は入庫が確定され【在庫リスト】画面に反映されます。

ラベルを印刷する

この際、入庫商品の【在庫ラベルを印刷する】をクリックされますと入庫された全商品ラベルが印刷されますので、商品へ貼り付けます。

なお、入庫確定後に必要な在庫のみラベルを印刷されたい場合は、後ほど【在庫】メニューの【在庫リスト】より対象商品の左側にチェックをつけて、【全○件一括操作】の【在庫ラベル印刷】をクリックして印刷することが可能です。

※注意

この時点では在庫の入庫のみ確定した状態です。支払い未確定のためダッシュボードや経理レポートの仕入は反映されておりません。

▼経理レポート「在庫推移」

経理レポートの「在庫推移」にて【委託在庫】をクリックすると、【委託入庫】にて仮仕入を確定して入庫された【点数】を確認することが可能です。なお、この時点では、原価『0円』となります。

委託商品を販売する

委託仕入により仮仕入された在庫は、【在庫>在庫リスト】において、以下のように表示されます。

【在庫情報】:『委託在庫』

【在庫(販売可)】:仮仕入を確定して入庫された商品の数量

【店頭販売>新規販売】より画面を開き、【販売商品】において在庫コード(ITコード)を入力し、通常通り販売を確定します。

委託商品の場合は、『委託在庫』と表示されます。

▼ReCOREで商品を販売する

ReCOREで商品を販売する

販売した委託商品の委託仕入ケースは、以下のように【預り売上合計】や【手数料合計】が反映されます。

支払いを確定する

販売した委託商品の委託仕入ケースは、【預り売上合計】や【手数料合計】が反映されます。

当該ケースの契約期間が終了し、【支払方法】や【支払い金額】を確認のうえ、支払いを行う場合、まずは【契約を終了する】ボタンをクリックします。

なお、【支払方法】を変更する場合は、【契約を終了する】ボタンをクリックする前に変更します。

契約終了後のケースのステータスは『契約終了』と表示されます。

当該ケースの未販売であった委託在庫は、委託元へ回収されるため【在庫(販売可)】も『0個』に変わります。

未販売であった委託在庫の詳細画面の「在庫履歴」には

当該ケースの契約期間が終了します。支払いを行う場合、まずは【支払いを確定する】ボタンをクリックします。

支払いが確定すると、次のように表示されます。

各書類の保管について

委託仕入の画面では、取引先より受け取られた請求書や納品書などを各ケースごとに保管することが可能です。

スキャンする場合

当該書類を複合機にセット後、上記画像の「スキャナから読み込む」をクリックしてください。

スキャンが正常に完了されますと下記画像のように読み込んだデータが表示されます。

ファイルをアップロードする場合

すでに当該書類をPDFなどのデータにされている場合には、上記画像の「ファイルをアップロードする」をクリックしてください。

アップロードが正常に完了しますと、上記の画像のようにアップロードしたファイルが表示されます。

備考

  • 仮仕入を行うことで入庫は確定していても、支払いが未完の状態では、ダッシュボードや経理レポートなどの仕入金額に反映されません。

以上が委託仕入についてに関する解説となります。

ご不明点等ございましたら、ヘルプチャットもご利用くださいませ。

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