売買価格ルールを設定する
公開日:2019年06月07日更新日:2022年12月15日
概要
商品を買取される際、自社で独自の査定金額決定ルールや、販売金額の決定ルールを適用されていているケースも多いかと存じます。
その場合には、売買価格ルールを設定していただくとスムーズな運用が可能となります。
売買価格ルールを設定することにより、買取画面の【買/売推奨単価】に反映されます。
これにより新人のスタッフの方々でも表示された【買/売推奨単価】をクリックすると「買取単価」「販売単価」に金額を反映することができ、簡単に査定金額や販売金額を決定することが可能となります。
また、販売価格を設定することで、毎日ダッシュボード画面で推奨する販売価格と差異のある商品一覧を確認することができ、適正な販売価格へ価格改定することが可能になります。
なお、設定内容は次の順に優先されます。
商品別(店舗)>カテゴリ別(店舗)>商品別(共通)>カテゴリ別(共通)
目次
商品ごとの売買価格ルールを設定する
まずは、商品ごとの買取ルールを設定する方法をご紹介します。
画面右上の【設定】メニューより、企業全体の共通ルールを設定したい場合は【売買価格ルール設定(共通)】を、店舗のルールを設定したい場合は【売買価格ルール設定(店舗別)】をクリックしてください。
【商品別】設定に入力を行なっていきます。
「商品名」で検索、またはPDコード(カタログコード)・JANコードをバーコードリーダーで読み取り表示させて、設定したい商品を指定して表示させます。
続いて、売買価格ルールを設定します。
買取価格を設定する
【対象グレード】を設定する
- 買取時に設定をしたい【グレード】を『新品』、『未使用』、『中古』、『中古B』、『中古C』、『中古D』から選択します。(複数選択可)
【買取価格モード】を設定する
- 【固定値】を選択すると、【買取価格設定値】で買取価格を固定で設定することができます。
- 【他店最安の】を選択すると、【買取価格設定値】でパーセンテージを設定することができます。(他店の販売最安値に対して何%で買取するか)
- 【他店買取最安の】を選択すると、【買取価格設定値】でパーセンテージを設定することができます。(他店の最安値に対して何%で買取するか)
入力が完了したら、必ず【保存する】ボタンを押して設定を保存してください。
※設定後に内容を変更することも可能です。設定内容を変更すると、【保存する】ボタンが表示されますので、必ず押してください。
なお、対象グレードによって価格設定値に異なる設定をする場合は、商品写真下の【+】マークをクリックすると、設定欄が追加されます。
▲例では、新品・未使用の場合:100円、中古A〜Cの場合:他店買取最安値の90%の価格、中古Dの場合:10円として、買取推奨単価が表示されるように設定されています。
販売価格を設定する
【販売価格モード】を設定する
- 【固定値】を選択すると、【販売価格設定値】で販売価格を固定で設定することができます。
- 【他店最安の】を選択すると、【販売価格設定値】でパーセンテージを設定することができます。(他店の販売最安値に対して何%で販売するか)
- 【他店買取最安の】を選択すると、【販売価格設定値】でパーセンテージを設定することができます。(他店の買取最安値に対して何%で販売するか)
▲例では、新品・未使用の場合:200円、中古A〜Cの場合:他店最安値の80%の価格、中古Dの場合:他店買取最安値の200%の価格として、販売推奨単価が表示されるように設定されています。
先ほど設定されたルールにより、店頭価格で同様の商品を買取商品へ登録すると、次の画像のように【買/売推奨単価】へ表示されます。
画像・メモを設定する
上記画像を参照し【画像・メモを設定】タブをクリックすると、下の画像の様な項目が表示されます。
買取時の注意事項などを記入しておくと、買取画面で確認できるので、誤った商品を選択してしまうなどのミスを防ぐことができます。
また画像には、査定時に確認すべき商品の細かな部分の写真を登録し、メモに詳細を入力することで、グレード選択時の参考情報となります。
最後に必ず【保存する】ボタンを押してください。
実際の店頭買取の画面では、先程設定した売買価格ルールが次のように表示されます。
【買/売推奨単価】をクリックすると、そのまま「買取単価」と「販売単価」に反映されます。
カテゴリごとの売買価格ルールを設定する
売買価格ルールをカテゴリごとに設定する方法を、次に説明いたします。
画面右上の【設定】メニューより、企業全体の共通ルールを設定したい場合は【売買価格ルール設定(共通)】を、店舗のルールを設定したい場合は【売買価格ルール設定(店舗別)】をクリックしてください。
【カテゴリを選択】という枠をクリックすると、カテゴリ一覧が表示されます。
設定したい「カテゴリ」を選択し、表示させます。
設定したいカテゴリを一つ選択して、ボックスの右側にある【+】ボタンをクリックします。
すると、下にカテゴリ別の設定画面が表示されます。
▲例『家具>こども用家具>子ども椅子>子ども用スツール』カテゴリに該当する商品のグレード『新品』『未使用』の場合、「買売推奨単価」として「買取価格」に『1,000円』、「販売単価」に『2,000円』と表示する設定の場合
ルール決定の方法は、先ほどの商品ごとの売買価格ルールと同様です。
必要な情報を入力後、【保存する】ボタンを押して完了です。
こちらも実際の「店頭買取」画面で確認してみましょう。
「店頭買取」画面にて、買取商品の検索を行います。
先程の入力例で『家具>こども用家具>子ども椅子>子ども用スツール器』というカテゴリの売買価格ルールを設定したので、該当するカテゴリの商品を検索して表示させ、どれか1商品をクリックして選択します。
すると、さきほど設定した売買価格ルール設定した【買/売推奨単価】が表示されます。
Excelデータで一括編集・新規設定をする
個別商品の売買価格ルール設定では、Excelデータをインポートすることで、まとめて売買価格ルールを設定することが可能です。
一括で編集する
一括編集完了後に、登録内容を変更・修正前の状態に戻されたい場合のために、バックアップとして参照できるように変更前にダウンロードされたデータの保管を推奨いたします。
※一括編集の完了後に、変更・修正前の状態に戻す機能はございません。
カテゴリ別の設定を一括編集することはできませんので、カテゴリは各設定画面より変更追加をしてください。
なお、設定をインポート操作時にファイルのサイズが10MB以上の場合は、1ファイルのサイズを10MB以内に分割のうえ複数回操作を行なってください。
以下の画像の例のように、売買価格ルールを設定していとします。
▲この設定をExcelデータでダウンロードします
一番上の【まとめて編集】の【設定をエクスポート】をクリックします。
表示された画面で「Excel・Googleスプレッドシート用のファイル」を選択のうえ【エクスポート】をクリックするとデータの生成が始まります。
生成が完了するとメッセージが表示されるので、画面右上の旗マークより該当するメッセージをクリックして、データをダウンロードします。
※一括編集完了後に、登録内容を変更・修正前の状態に戻されたい場合のために、バックアップとして参照できるように変更前にダウンロードされたデータの保管を推奨いたします。
ダウンロードしたExcelデータを開くと、次の例のように表示されます。
- 対象グレード:各対象グレードの数字を指定します。
『新品』は『1』、『中古A』は『2』、『中古B』は『3』、『中古C』は『4』、『中古D』は『5』、『未使用』は『6』を表します。※複数のグレードを指定する際は、対象グレードの数字の間に『;』を入力します。 - 買取・販売価格モード:『固定値』の場合は『FIXED』、『他店最安の』の場合は『SELL_MALL_LOWEST_PER』、『他店買取最安の』の場合は『BUY_MALL_LOWEST_PER』です。
- 買取・販売価格設定値:買取・販売価格モードに『固定値』である『FIXED』を指定している場合は、設定したい金額を入力します。
例)グレード『新品』商品において、買取価格を『固定値』90円、販売価格を『他店最安の』『100%』と設定する場合
対象グレードID1(E列):新品→『1』
買取価格モード1(F列):固定値→『FIXED』
買取価格設定値1(G列): 90円→『90』
販売価格モード1(F列):他店最安の→『SELL_MALL_LOWEST_PER』
販売価格設定値1(G列): 100%→『100』
価格やパーセンテージを修正しました。(Excelデータの変更・修正後は必ずデータを保存してください。)
設定にある【設定をインポート】をクリックして編集したファイルを読み込んでください。
ルールの一括編集処理が完了すると、メッセージが表示されます。
画面右上の旗マークをクリックして、該当する完了メッセージを確認します。
処理が正常に完了すると次のようなメッセージが表示されます。
画面を再読込すると、先ほど編集完了したデータの内容が反映されます。
一括で新規設定を行う
ReCOREには登録されていない売買価格ルールを、新たにReCOREに一括登録することも可能です。
先程と同じくExcelデータを開きます。
※既に何件か登録されているExcelデータをダウンロードし、入力方法をご参考ください。
- B列[設定変更日]・BM列[ハッシュ]は空欄のままで構いません。
- C列[商品名]は空欄でも入力がされていてもどちらでも結構です。
- D列[商品コード]は、必ず入力してください。
- E列以降に以下の方法で売買価格ルールを設定します。
- 対象グレード:各対象グレードの数字を指定します。
『新品』は『1』、『中古A』は『2』、『中古B』は『3』、『中古C』は『4』、『中古D』は『5』、『未使用』は『6』を表します。※複数のグレードを指定する際は、対象グレードの数字の間に『;』を入力します。
- 買取・販売価格モード:『固定値』の場合は『FIXED』、『他店最安の』の場合は『SELL_MALL_LOWEST_PER』、『他店買取最安の』の場合は『BUY_MALL_LOWEST_PER』です。
- 買取・販売価格設定値:買取・販売価格モードに『FIXED』(固定値)としている場合は、価格設定値に金額を入力。
『SELL_MALL_LOWEST_PER』(他店買取最安の)を設定している場合は、パーセンテージを入力。
Excelデータを編集入力が完了後に、必ずデータを保存してください。
ReCOREの売買価格ルール設定画面から【設定インポート】をクリックして、保存したExcelデータを指定のうえ、【インポートする】をクリックします。
インポートされルールの一括編集処理が完了すると、メッセージが表示されます。
画面右上の旗マークをクリックして、該当する完了メッセージを確認します。処理が正常に完了すると次のようなメッセージが表示されます。
画面を再読込すると、更新完了したデータの内容が反映されます。
修正が必要な場合は、画面から編集することが可能です。
エラーが出たときは
パターン1
インポートしたExcelデータに不備があった場合、右上の旗マークをクリックすると、“商品別買取ルールの一括編集に失敗しました”という通知が表示されます。
これをクリックすると、画像のようなエラー通知がポップアップで表示されます。
Excelデータの何行目にどのような不備があるのか確認できますので、内容を確認・修正のうえ、再度インポートしてください。
パターン2
ファイルの形式が読み込めないデータ形式である場合、以下のエラーが右上に表示されます。
インポートのファイル形式が適切であるかご確認のうえ、改めてインポート操作をしてください。
推奨売価へ価格を改定する
販売価格ルールの設定が完了しましたら、実際に価格改定を行います。
ReCOREのダッシュボード(トップページ)の右上に、【推奨売価の確認】という青色のボタンが表示されております。
ボタンをクリックすると、1時間毎に設定されている販売価格のルールと“相違ある商品のみ”一覧として表示されます。
一覧の商品において、価格改定を実行しない商品の場合は右端の【×】印をクリックします。
改訂しないに設定された場合は、次のような画面表示となります。
価格改定の対象商品と改訂価格を確認できれば、【このページの価格改定を実行】をクリックします。
確認メッセージにて問題なければ【OK】をクリックします。
※なお、価格改定後に価格改定前の状態へ戻すことはできませんのでご注意ください。
その後、価格改定が実行され、完了メッセージが表示されます。
価格改定の完了後に、商品ラベルの張替えが必要となりますので、こちらの画面から行ってください。
【全てのラベルを印刷】を押すと、選択した商品の全ての在庫数分のラベルが印刷されます。
※万が一、このタイミングで画面を閉じてしまった場合は、「在庫リスト」画面より該当する商品のラベル印刷することは可能ですので、その場合は在庫の【変更履歴をエクスポート】のうえ、該当する在庫のラベルを出力してください。
また、価格改定の在庫変更履歴は、「在庫リスト」画面の【変更履歴をエクスポート】より確認することが可能です。
一括で編集する
備考
売買価格ルールの優先順位について
同じカタログ・カテゴリを企業全体のルールとして、店舗ルールとして設定されている場合は、次の順に優先されます。
商品別(店舗)>カテゴリ別(店舗)>商品別(共通)>カテゴリ別(共通)
また、11/18以前にご登録されていた【買取ルール設定】におけるを【売買価格ルール設定(共通)】へ移行されたい場合には、下記操作をお試しください。
■既存ルールを店舗別から共通へ移行する手順
①【売買価格ルール設定(店舗別)】からデータをエクスポート
②①で出力したデータを開き【ハッシュ】列のみ2行目以降を削除(1行目の【ハッシュ】という文言は残す)
③【売買価格ルール設定(共通)】から②で編集したデータをインポート
②では、以下の画像のようにExcelデータのグレー部分を消します。
■既存ルールの一括削除する手順
①【売買価格ルール設定(店舗別)】からデータをエクスポート
②①で出力したデータを開きPDコード以外のデータをすべて消す(1行目の文言とすべてのPDコードのみ残っている状態)
③【売買価格ルール設定(店舗別)】から②で編集したデータをインポート
※②では、以下の画像のようにExcelデータのグレー部分を消します。
■既存ルールを削除する手順
設定されていた売買ルールが不要になった場合、次のような手順で削除することが可能です。
なお、売買価格ルール設定を削除されますと削除前の状態に戻すことができませんので、削除前の状態を【設定をエクスポート】をクリックのうえ、、バックアップとして参照できるようにデータの保管を推奨いたします。
①削除されたいルールの右側にある【×】印をクリック
②【保存する】ボタンをクリックして最新の状態を保存して完了
以上が「売買価格ルール設定する」の解説になります。
ご不明点ございましたら、ReCOREヘルプチャットもご利用ください。